
![]()
━━━団体を設立したきっかけと入塾の動機を教えて下さい。
- 小学5年生の時『折り鶴の子どもたち』という本を読み、「戦争は二度と繰り返してはならない。世界の平和に貢献したい」と思うようになりました。この本は、被爆者の佐々木貞子さんが原爆症になりながらも強く生きて行こうとする姿を描いた本ですが、クラスメイトに呼びかけて千羽鶴を折り「原爆の子の像」に送ったり、高校では青森県原爆被害者の会が主催するボランティアに関わっていました。
- 高校3年間は生徒会にも所属していたのですが、学校側は放任主義で、学内外の行事の企画や運営を全て任されていたんです。その運営がとても面白くやりがいもあり、誰かと何かを作りあげることの面白さに目覚めたように思います。
- 私の入学した明治大学国際日本学部は、日本のアニメや漫画など「日本文化」に焦点を当てたユニークな学部。上京した同じ高校の生徒会仲間と話していた時、「高校の時からずっと『平和、平和』言ってたんだから、『アニメ』と『ピース』で『アニメピース』をやればいいじゃん」と盛り上がったんですね。その友人が、たまたま「アジアNGOリーダー塾」を紹介してくれて、せっかくだからここで団体の構想を具体化してみようと。上京した生徒会仲間には英語が話せる人や、漫画の描ける人、法律関係に詳しい人など多彩なメンバーが集まっていて、団体の構想を話すとみんなが賛成してくれました。学部の友人にも声をかけると10人があっという間に集まって。これなら本当に団体が作れるかもしれない!と、応募を決心しました。
━━━「アニメピース」の活動内容をお聞かせ下さい。
- 大きな活動の柱は2つあります。ひとつは、平和を考えてもらう漫画を制作し、発展途上国へ送ること。現在はフィリピン・ミンダナオ島の平和構築に貢献できないか、現地の学生たちと協力しコンテンツを企画しています。
- もう一つは、平和に関する単発のプロジェクトを企画・実現することです。現在は、フィリピンの学生団体との交流プロジェクトや、外務省が主催する異文化理解プログラムへの協力、平和活動に取り組む団体への調査、学園祭への出展など4つのプロジェクトを進めています。
△活動内容を話し合うアニメピースの仲間たちアニメピースの理念は、「日本文化を使用して、世界に貢献する」こと。平和教育の他にも、識字率の向上や防災知識の伝播など、私たちが貢献できる分野は多くあると思っています。アニメはたくさんのクリエイターや資金も必要なので、まずは漫画で実績をつけてから、アニメに手をつけていこうと思っています。
━━━アジアNGOリーダー塾ではどんなことを学びましたか?
講義を受ける塾生と参加者。リーダー塾の講義では、特に組織運営・マネジメントについてのお話が勉強になりました。普段はお会いできないNGO設立者の方々から、組織運営の注意点や心がけていること、また「事務所の掃除は徹底する」「命令の伝達系統は一本に絞る」など、細かい習慣までお話いただき、参考にしています。
- 特に印象深いのは、国内・海外の自己研修です。訪問先を自分で計画し、実際に現場に足を運び、色々な人と出会えたことはとても有意義でした。国内研修では広島の平和教育を調査するため、市の教育委員会やNGOを訪問。魅力的なコンテンツや平和教育のあり方について色々アドバイスをいただきました。自分が「これだ!」と思うリーダーの方に巡り会えたことも、大きかったです。
- ※昨年度のアジアNGOリーダー塾では、全10回に亘る講義プログラムの他、自身のNGO構想を深めるため、個人で国内の団体・関係者を訪問する「国内研修期間(2ヵ月間)」と、テーマ・関心に合わせて海外の現場を訪問する「海外研修(2週間)」を設けました。訪問先はアジアNGOリーダー塾がアドバイスを行い、必要経費を奨学金として支給いたしました。
━━━海外研修では初めてアジアの国々を訪問しました。実際に現地を訪問して変化は?
- 「アジアの平和に貢献したい。この人たちの笑顔や幸せを増やしたい」という気持ちが一層強くなりました。また、これまでは「いかに自分たちが考える平和をアジアに普及するか」と一方的に考えていましたが、私たちができることは、自立のための「気付き」を彼らに与えることだけ。実際に行動をするのはあくまでも現地の人々。その自立をちょっとでも私たちがお手伝いできればいいなと、思うようになりました。
△フィリピンのミリアム大学の学生と海外研修ではフィリピンとタイを訪問しましたが、フィリピンでは大学、平和教育センター、現地NGOを訪問し、平和教育のコンテンツを語り合い、団体の構想を共有しました。アニメピースの構想を話すと「面白い」と協力してくださり、例えば「GZOPEACE」という学生団体と連帯し、一緒に漫画のコンテンツを考えていくプロジェクトが進んでいます。他にも、来日するフィリピン人学生との交流プログラムを企画するなど、活動の幅が広がっています。
━━━今後の課題と、アニメピースの5年後、10年後は?
- 現在フィリピンの学生と協力して漫画のシナリオを作ろうと企画が進んでいるので、まずはこれを形にすること。またアニメピースが考える「平和とは何か」という議論を、メンバー内でもっと議論ができればと思います。一方で、国や地域によってあるべき平和のあり方は違ってきます。私たちがしっかり勉強し、現地の人々と協力しながら、あるべき平和の形を探っていきたいです。
- 現在はフィリピンのミンダナオ島をフィールドにする予定ですが、日本にもアメリカにも平和教育は必要。フィールドを次第に拡大できればと思います。5年後、10年後には、私たちと同じように平和のための活動を行うNGO、平和活動家同士のネットワークを作りたい。そのネットワークが協力し、世界の現状に働きかけることができたら素敵だなと思っています。
━━━応募を考えている人たちへのメッセージをお願いします。
- NGOや国際協力団体を立ち上げたいなら、ぜひ入塾をオススメします! 様々なリーダーの方々の講義や自己研修の期間は、NGOの知識を得ること以上に、人生観・哲学・価値観を学ぶ、人生にとっての勉強にもなりました。塾生・参加者も個性的で、自分の夢と目標に向け活動する人ばかり。そうゆう人たちに囲まれて活動できることは、本当に刺激的な場となりました。
━━━ありがとうございました。今後の活動も応援しています。
★アニメピース 団体ホームページ★
→http://www.animepeace.org/

