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先住民族ママンワの定住地確保と生活環境整備事業【フィリピン】

■2009年11月27日

先住民族ママンワの人々が住んでいる小学校の裏地。

ミンダナオ島北東部、スリガオ・デル・ノルテ州に住む先住民族ママンワは、採集狩猟を糧とした遊牧民でしたが、森林伐採や開発、内戦により山を追われ、低地に下りてきました。


本年ACTで支援しているバランガイ・マイニットに住むママンワのグループは、21世帯。2年ほど前から小学校の裏地に住み始めていますが、小学校の校舎増築の計画があり、追い出される可能性があります。水は近くの井戸水を利用していますが、衛生状態が悪く、病気になる子どもも多くいるそうです。識字率も低く、公用語であるタガログ語や英語は苦手であり、雇用される機会はありません。日雇い労働や薬草を販売して、お金がある時はお米を買うことができると言っていました。

ママンワの代表的な家。素材は木や竹であり、屋根は椰子の葉を利用している。入口が高くしてあり、狭いのが特徴。

現地で活動しているSUNGCODの代表によると、この地域には鉱山開発事業の可能性があるとのこと。また、このスリガオ市は観光業が盛んであり、開発も進んでいます。ミンダナオでは、日本企業による鉱山開発やゴルフコース建設などの話も聞きました。ママンワの人々は、開発されても住民には利益が共有されていないと言っていました。

新しく写る土地の精霊に、「私たちを見守って下さい」と祈りを捧げるママンワの祈祷師

今回の支援では、定住地を確保し、住居環境の整備を行います。ママンワの人々は、その伝統に従い、新しく移る土地の精霊に祈りを捧げていました。遊牧民が定住するのか、疑問でしたが、同じ先住民族ママンワで同様の支援をした別の地域を見学したところ、住まいが確立されたことで、共同農園を始め、低地の人々とも平和な関係が作られてきているとのことでした。現地のNGOでは、今回の支援先のママンワの人々にも、住居環境の整備後、農業支援を行っていきたいと、抱負を語っていました。